いよいよ日本国内でも5Gが開始されました。一方で海外では一足はやく2019年4月3日にアメリカと韓国で5Gサービスが開始されています。
米Verizonでは スマートフォン向け5Gサービスをシカゴ、ミネアポリスの2都市から開始。その後徐々に対象都市を広げ、2020年3月現在5Gサービスを32都市まで拡大しています。
4Gのプランに10ドル/月を加算するだけで5Gネットワークを利用できるプランを展開。これにより5Gの高速通信が可能となります。
サービス開始当初、どこでも5G通信ができるわけではなく、スタジアムなど限定的な場所のみで始まりました。それ以外のエリアでは4Gでの使用となります。
米Verizonでは、4Gの延長であるsub6ではなくミリ波と呼ばれる28GHz帯の周波数を使用しており、より高速な通信が期待されています。ただし、5Gの電波の特性上、障害物は通りにくく、建物、人、木などの影になると通信が途切れやすくなるとのこと。
CNET JESSICA DOLCOURT氏が5Gのスピードテストを米シカゴ・Verizonネットワークで実施。使用した端末はSnapdragon X50モデムチップが搭載されたSamsung Galaxy S10 5G。
シカゴ市の街頭で1Gbpsのダウンロードスピードを確認しました。4Gでは実測値として20Mbps程度であるため、5Gがいかに速いかが分かります。また2GBにも及ぶアプリをダウンロードするのに4Gでは1時間以上要するところを5Gでは150秒で完了。
別のケースを見てみましょう。Tim Schofield氏によるテスト。同じくVerizonネットワーク、Samsung Galaxy S10 5Gを使用したテストです。このケースでもシカゴの街中で1.2Gbpsのダウンロードスピードを記録。2時間を超える映画も4Gよりはるかに速いスピードでダウンロードできたとのこと。
ただし、前述したように5Gでは電波の特性上、障害物は通りにくく、建物、人、木などの影になると通信が途切れることがあり、安定して5Gネットワークを受信できる環境作りがこれからの課題となります。