100%で中立、120%で市場が過熱??
「市場が過熱しているので、ここは持っている株を売って利益を確定しよう!」
そんな判断を可能にするのが騰落レシオです。
騰落レシオとは
騰落レシオは市場の過熱感を見ることができるテクニカル指標です。
計算式は、”値上がりした銘柄”を”値下がりした銘柄”で割ることで表せます。
株式市場に2000社が上場しているとして、
ある日、値上がりした銘柄が1000、値下がりした銘柄が1000だと騰落レシオは100%です。
これが中立の状態。
値上がりした銘柄が1200、値下がりした銘柄が800だと騰落レシオは150%です。
これが買われすぎの状態。天井圏(高値圏)と判断され市況が反落することが多い。
値上がりした銘柄が800、値下がりした銘柄が1200だと騰落レシオは67%です。
これが売られすぎの状態。底値圏と判断され市況が上昇することが多い。
騰落レシオの目安
120%以上は、市場過熱=買われすぎ=売りシグナル
70%以下は、底値圏=売られすぎ=買いシグナル
もう一歩踏み込んで、150%が天井圏、大きな暴落時には50%が底値圏とも言われています。
いずれにしても、120%を超えると市場が過熱していることを意味し、70%を下回ると市場が沈静化していることをしましています。その後反転するか、さらに過熱方向(鎮静方向)に向かうかはその時の相場次第とも言えます。
過去の騰落レシオを分析すると、高値圏をみるよりも底値圏を見る方が得意とされています。
騰落レシオが100のラインを割ると相場は下降傾向になります。
70%程度で下げ止まり、次に上昇に転じるところが買い時だと言われています。
一定期間の騰落レシオをみる
基本的には1日ではなく、一定の期間の騰落レシオを見るのが一般的です。
東証の基本となる25日の騰落レシオであれば「25日間の値上がり銘柄の合計/25日間の値下がり銘柄の合計」で計算します。
騰落レシオはどこでみれる?
日本取引所グループのサイトで日々の値上がり銘柄数、値下がり銘柄数が公開されています。
Nikkei225.comのサイトでも6日、10日、15日、25日の騰落レシオを確認することができます。
6日騰落レシオ: 6日間の値上がり銘柄の合計/6日間の値下がり銘柄の合計
10日騰落レシオ: 10日間の値上がり銘柄の合計/10日間の値下がり銘柄の合計
15日騰落レシオ: 15日間の値上がり銘柄の合計/15日間の値下がり銘柄の合計
25日騰落レシオ: 25日間の値上がり銘柄の合計/25日間の値下がり銘柄の合計