日銀のETF買い入れで日経平均があがる理由【公開市場操作】

経済

株式市場を観察していると、

『日銀のETF買い観測が確認され、日経平均株価は上昇!!』

なんてニュースを見ることも多いですよね。

今や日銀は日本企業の大株主です。

今回は、『日銀のETF買い入れって何?』『なぜ日経平均が上がるの?』という疑問に対して分かりやすく解説したいと思います。



公開市場操作とは

日銀によるETF買い入れの前に、公開市場操作について説明したいと思います、

公開市場操作とは、日本国内での通貨の供給量、金利、物価などをコントロールするため日銀が行なっているものです。

聞き慣れない言葉ですが、この『公開市場操作』というものが具体的にどんな操作かというと、

日銀が行う、債権や有価証券の売買のことを言います。

日本国債を銀行相手に売買したり、株式市場で株を売買したりして、

通過の供給量や金利などをコントロールしています。

【 日銀によるオペレーション 】

債権や有価証券を購入することで市場へ資金を供給することを買いオペと言います。

市場に出回る資金量が多すぎる場合、債権や有価証券を売り市場から資金を引き上げることを売りオペと言います。

※『オペ』とはオペーレーションの略。公開市場操作は、英語ではOpen Market Operation。

日本銀行の金融政策の理念
「物価の安定を図ることを通じて国民経済の健全な発展に資すること」

日銀が売買しているもの

日銀は、国債、国庫短期証券、コマーシャルペーパー・社債買入、ETF・J-REITなどを売買して、市場に出回る資金量を調整しています。

今回はその中でもETFについて説明したいと思います。

[ETFとは]
ETF(Exchange Traded Fund)とは上場投資信託のことであり、日経平均株価やTOPIXなどの指数に連動するものです。

日銀はどのETFを買っている?


日銀が買い入れしているETFは、

TOPIX型のETFに約75%、

TOPIX、日経平均、JPX400に連動するETFに約25%の割合にてETFを買い入れしています。


日銀が保有するETFの9割は野村アセット、大和アセット、日興アセットの3社が運用していると言われています。(日本経済新聞社より)

日銀が買っているETFは個人でも買える?

日銀の買い付け対象になっているETFは各証券会社で確認することができ、個人でも同じ銘柄のものを購入することができます。

例えば、野村アセットでは、以下のような銘柄が日銀買い付けの対象となっています。
1306 TOPIX上場投信
1321 日経225上場投信
1591 JPX日経400ETF
1480 企業価値ETF(設備・人材投資ETF枠)
2518 日本株女性活躍ETF(設備・人材投資ETF枠)

日銀がどの証券会社の、どの銘柄を買い入れるかは市中流通残高などを参考に決めています。

日銀は12兆円分のETFを買い入れる

新型コロナの株価下落を背景に、これまで6兆円だった買い入れ額を倍増。

2020年3月、日銀は年間12兆円を上限にETFを購入することを発表しました。

これによって日銀はETFの国内最大の買い手になりました。実質的な大株主です。

余談ですが・・・
企業同士の株式持ち合いが解消された後は、厳しい目で企業経営をチェックされる時代が続いていました。ここにきて日銀が大株主になると、株式持ち合い時代と同様の弊害が生まれそうな気もしますね。

日銀はETFをどのタイミングで購入する?

午前中に株価が大きく下がったとき日の午後に買い入れを行うことが多いです。

最近では、TOPIXが0.5%下落すると買い入れが行われると言われています。

株価下落時には日銀が株価を支えてくれるという安心感から、買い入れが噂され始めると相場が上向くこともあります。

【 0.5%はあくまでも目安 】
2020年7月9日、前場のTOPIXは0.3%安だったにも関わらず、日銀はその日の午後にETFを1002億円買い入れました。

また、別の日では0.5%下落したにも関わらず、買い入れを行わなかった日もあります。

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