
バブルとは、株や土地など資産価値が投機によって実体経済から大きく上回って上昇する経済状況のことを言います。
かってFRB議長だったアラン・グリーンスパン氏が述べた「バブルは崩壊して、初めてバブルとわかる」という名言が有名ですね。
ただ、その一方でバブルを認識しているかの発言もあったりします。
どこまで価格が高騰すればバブルなのか?コロナショック後の量的緩和に伴う株価上昇はバブルなのか?PERが30倍にまで上がったAppleの株価は?
2022年1月現在、株価急落を受けバブル崩壊を叫ぶ人もいれば、押し目だと認識している人もいます。
日本の80年バブル期にどれだけの人がバブルを感じていたのかは分かりませんが、現状を正しく把握することがとても難しいことだというのは今も昔も変わりません。
過去の暴落時の値動きをみてみよう
日経平均株価は1989年12月29日、3万8915円という史上最高値をつけました。翌年には4万円か?と言われていた最中、バブル崩壊とともに株価は急落しました。
長いスパンでみると確かに急落ですが、実際の値動きはどうだったのでしょうか?もう少し詳細に見てみることにしましょう。
こちらは1990年1月4日から同年12月28日までの日経平均株価のチャートです。
1月4日の大発会につけた3万8713円、これが1990年の最高値です。最安値は10月1日の2万222円。年間の値幅は18491円です。
年初から株価は下がりましたが、3万7000円前後の動きになっていたので、この時は押し目だという認識だったかもしれません。
流れが変わったのは2月末です。2月19日には3万7223円だったのが、26日には3万3322円まで下落。
その後は高値切り下げでどんどんと下落。4月2日には2万8002円となりました。年初は3万8713円なので、わずか3ヶ月で1万円下げたことになります。
その後、一旦は持ち直そうとしますが、7月後半から再度下落トレンド入りとなり、10月1日の2万222円が底になりました。
1990年から2000年までの株価チャート
1990年以降の株価チャートも確認しておきましょう。
1990年が底になって、その後は上がるのかと思いきや、もう一段深く掘ることになります。
1万5000円がサポートライン?と思いきや、1998年にはそれを割り込み、さらにはご存知の通り2000年代にはさらに深いところまで株価は下がることになります。
バブル崩壊をリアルタイムで体験した訳ではないので当時の雰囲気はよく分からなく、チャートでしか知ることができませんが、もし自分がバブル崩壊時に株を持っていたらどう売買していたか?というのを考えながら、チャートを眺めていましたが、、、焼かれる姿しか想像できませんでしたw
特にコロナ後に投資を始めた人は、比較的に簡単に資産を増やせた人も多いかと思いますが、今後は難しい局面になるかもしれませんね。もちろん、安値の時に買い向かうことでさらにプラスになるシナリオもあると思います。まあ、いつだって未来は不確かですよね。
ローソク足チャート
ローソク足チャート(週足)もアップしておきます。
1990年、1年間の日経平均株価チャート
1990年から10年間の日経平均株価チャート