【5つの質問と回答】マイクロ LEDとミニLEDの違い

近年、研究開発開発が盛んに行われているマイクロ(Micro) LED、既に産業向けディスプレイとしてはソニーやサムスンなどによって販売されています。Appleをはじめとたコンシューマー向け製品への搭載も予定されていて、私たちがマイクロ(Micro) LEDディスプレイを手に取る未来はすぐそこまで来ています。

今回は、Micro LEDについてや、似たような名前のMini LEDとの違いなどをシンプルかつ分かりやすく解説したいと思います。



\質問 1/ MicroLEDってどんなディスプレイ?


(図:Sony)

Micro LED は、液晶や有機ELに次ぐ次世代ディスプレイです。

MicroLEDは、非常に微細なLEDを敷き詰めて映像を表示する技術です。他の方式に比べ画質が優れていて究極のディスプレイとも呼ばれています。

液晶、有機EL、Macro LEDそれぞれの発光方式

液晶ディスプレイは赤緑青のカラーフィルターによって色を表現し、有機ELは有機物が発光体となり色を表現しています。この発光方式がキーポイントとなり、ディスプレイの特徴を決める大きな要員となります。

Macro LEDディスプレイも有機ELと同じく自発光タイプです。敷き詰められた超小型のカラーLED自体が発色し色を表現する仕組みです。

\質問 2/ MicroLEDのメリットは?


(図:Macrumors)

自発光ディスプレイであることから様々なメリットが得られます。

液晶と比較して

コントラストが高く白と黒がはっきりしています。液晶だと黒を表現しようとも、光が若干漏れてしまうので白っぽい黒になってしまいます。それに対してMacroLEDは自発光のため、黒を表現するにはその部分を光らさないだけでよく漆黒表現が可能となります。これにより液晶ディスプレイのような平坦な映像ではなく、奥行のあるリアルな映像体験ができるようになります。

液晶ディスプレイに比べ視野角が圧倒的に広く、斜めから見た時も鮮明な映像が得られるのが特徴です。この他、高い応答性や低消費電力などもMacroLEDの利点です。

有機ELと比較して

有機ELは明るく視認性が高いディスプレイと言われていますが、日中の野外などでは太陽の光で見え難くなる時があります。MacroLEDは、有機ELより高輝度にできるためより明るく視認性の良いディスプレイになると言われています。

また、発光体が有機物ではないため、MacroLEDの方が寿命が長い。有機ELの焼き付きの問題がないなどの特徴もあります。MacroLEDは、超高解像度ディスプレイを作り出せる技術と言われています。

(※液晶や有機ELに対する利点は重複しているものもあります。)

\質問 3/ よく似た名前?MiniLEDとはどう違う?


(図:Samsung)

Micro LEDは優れたディスプレイであることは明らかなものの、技術的な問題をいくつか抱えており、2020年3月現在安定した供給ができるレベルまでは達していません。

現在は、産業向けのMicro LEDディスプレイ以外にも家庭用向けMicro LEDディスプレイが発売されていますが、大富豪でないと買えないくらいの超大型、超高額のものだけです。

このため、パネルメーカーは比較的成熟しているMini LEDの開発を進めようとしています。

Micro LEDとMini LEDは”LEDの大きさ”が異なります

Micro LEDに使用されるLEDの大きさは、1辺が100μm(0.1mm)以下。一方、Mini LEDに使用されるLEDは1辺が100μm(0.1mm)以上です。

LEDの大きさが100μm(0.1mm)よりも大きいか小さいかが分類の目安です。

Micro LEDとMini LEDでLEDの使い方が異なります

Micro LEDは、テレビやモニター、解像度を必要とするAR/VR、スマートフォン、タブレットなどのディスプレイでの使用を想定しています。


(図:TCL)
一方、Mini LEDの用途は大きく2つあり、ひとつはバックライトとして使用。LED自体が赤緑青の光を出すのではなく、あくまでも光源として使用。液晶ディスプレイなどのバックライトを、従来のものからLEDへ入れ替えが進んでいます。

もうひとつは、画素ピッチの荒いデジタルサイネージとしても利用されています。



\質問 4/ Mini LEDはいつ発売される?


Mini LEDを搭載したディスプレイはすでに発売されています。

中国のテレビ大手、TCL集団は、ディスプレイ直下に15,000個のミニLEDライトを搭載したテレビを2019年9月より発売。従来の液晶テレビに比べ、3倍以上の輝度(最高ピーク輝度1500nits)を実現、色域を約115%まで拡大、LEDを部分ごとに細かくコントロールすることによって風景の奥行き感や素材の質感をリアルに再現した映像を実現しています。

また、AppleはMini LED技術を採用したiPadやMacbookを計画中です。早ければ2020年中に製品がリリースされる予定です。

\質問 5/ Macro LEDはいつ発売される?

一般コンシューマー向けMacro LEDディスプレイ製品を購入できる未来はすぐそこまで来ています。

Appleをはじめとした大手メーカーは何年も前からMacro LEDの開発に取り組んでいて、第一段としてはApple Watchへの搭載を計画。こちらも早ければ2020年中に製品がリリースされると噂されています。まずはハイエンド機種から始まり、量産における様々な課題を克服し製造コストが下がれば、数々の製品に搭載され普及段階へ入ると思われます。