値動きが一目で分かる「ローソク足」を分かりやすく解説

ローソク足チャートは株価の変化を見るために最もよく使われているチャートです。

一本の棒状の上下に線(ヒゲ)が飛び出ている独特の形状をもち、しかもその長さはいつも一定ではなくまちまちです。

初心者の方からすると何を意味しているのか分かりにくいと思うかもしれませんが、実はこのチャートは一目見ただけで値動きが分かる優れものなのです。

仕組みはとても簡単です。覚えれば日々の値動きが一目で分かるようになります!!



ローソク足の基本


まずはローソク足がどのような構成になっているか覚えましょう。

まずはこの3つです。

  • 真ん中の太い棒状のものが実体
  • 上に伸びているのが上ヒゲ、下に伸びているのが下ヒゲ
  • 値上がりすると陽線(ようせん)、値下がりすると陰線(いんせん)[/box]

陽線


例を用いて考えると分かりやすいです。

始値は100円から80円まで下がり、株価が下がったところで大きく買われたため220円まで上昇、その後若干売られて終値は200円となった。

この場合の値動きは「100円 → 80円 → 220円 → 200円」です。

ローソク足を見てみると、始値から安値に向けて下ヒゲがのび、その後買い戻されているため高値まで大きく上昇、最後は終値で終了。この一連の動きを表したものがローソク足です。


仮に、安値を50円まで大きく下げた場合は下ヒゲが長くなります。(左図)

仮に、高値から150円まで大きく戻ると実体が短くなります。(右図)

始値から上昇し終値が高くなった場合は陽線(赤い線)で表します。

陰線


陽線とは反対に、始値より終値が低くなった場合は陰線となります。

この場合は、始値の200円から220円まで上昇、その後80円→100円という値動きになります。

始値の200円から終値の100円まで株価が下がったので陰線となります。

※ 本ページでは陽線は赤色陰線は青色で表しますが、チャートによって色が逆になっていたり、黒白になっていたりします。

ローソク足は時間によって分けられる

1日を単位としたローソク足チャートは日足

1週間を単位としたローソク足チャートは週足

逆に短いものでは、15分では15分足

5分では5分足というように時間によって分けられます。

長期的なトレンドを見たいのか、短期的なトレンドを見たいのかで使い分けをします。



覚えておきたいローソク足の形

ローソク足には大きなパターンがあり、その形状から現在だけでなく今後のトレンドを読むヒントにもなってきます。

ここでは最低限覚えておきたいローソク足の形状を説明したいと思います。

買い(売り)勢力が強い


ヒゲがない陽の丸坊主は買い勢力が圧倒的に強く、この後も上昇トレンドが続くことが予想されます。

大陽線は、陽の丸坊主ほどではありませんが、こちらも買い勢力が強い状態を表しています。

陰線の場合は、売り勢力が強いことを表しています。

価格の変動が小さい


価格の変動が小さく、揉み合っている状態のときはコンパクトな小陽線/小陰線がでます。

これから上昇するのか、下落に転じるのかまだ分からない状態です。

トレンドの転換を示すローソク足

陽トンカチ:始値から大きく上昇した後、大きく下落。終値は始値より高くなっていますが、この後はトレンド転換し下落に転じるサインとなります。

陰トンカチ:始値より終値が低くなっていることから陽トンカチよりも強い下落サインです。この後はトレンド転換し下落に転じるサインとなります。

陽カラカサ:始値から大きく下落した後、大きく上昇。底値圏で出る場合、この後は上昇トレンドに転じるサインとなります。

陰カラカサ:下落後の反発力が陽カラカサよりも弱いですが、こちらも底値圏で出る場合、この後は上昇トレンドに転じるサインとなります。

トレンド転換を示すローソク足は天井圏・底値圏のどちらで発生するかで意味合いが異なってきます。
天井圏でのトレンド反転サインは、トンカチ形状
底値圏でのトレンド反転サインは、カラカサ形状
陽線、陰線は反発力の強さを表します。

売り買いが拮抗している状態


実体がなく十字形状をしているのは、寄引同時戦(十字線)です。

売りと買いが拮抗している状態となり、こちらも相場の転換期となります。これから上昇するのか、下落に転じるのかまだ分からない状態です。

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