一次エネルギー供給と電源構成の違い

まくまく
まくまく
「日本の再生可能エネルギーの内訳はどれくらい?」というのを調べたら、あらら、、、グラフが2つ?しかも一次エネルギー供給と電源構成とそれぞれで異なる数値を示してる?一次エネルギー供給と電源構成って何が違うの?

こういった疑問に答えるため、本記事では一次エネルギー供給と電源構成の違いについてシンプルかつ分かりやすく解説したいと思います。



一次エネルギー供給とは

一次エネルギーとは、自然から得られるエネルギーのことを言います。石炭や石油などの化石燃料、太陽光や水力などの再生可能エネルギーなどのエネルギーも一次エネルギーとなります。

自然界から得られた一次エネルギーを使用して発電したり、ガソリンやジェット燃料などの二次エネルギーへ変換して使うことができるのです。このときの一次エネルギーの供給量が「一次エネルギー供給」です。


(図:東京ガス)

一次エネルギーは、自然界に存在するままの形でエネルギー源として利用されるかどうかです。一方、ガソリンなどのように石油を”変換加工”して作られたものは1次エネルギーではなく2次エネルギーとなります。

一次エネルギー供給の推移


(図:資源エネルギー庁)
日本の一次エネルギーの約4割が石油で中東に頼っている状況です。原子力は開発が進んだ1970年代から増え始め、2011年の福島第一原発事故の後に停止。再生可能エネルギーは近年徐々に増えてきています。

一次エネルギーの電力化率


(図:資源エネルギー庁)
一次エネルギーのなかで電気を作るために使用されているのは全体の45%程度です。残りはガソリン、軽油、ジェット燃料などで利用されています。

供給側電力化率:エネルギー投入からみた電力化率
消費側電力化率:最終エネルギーからみた電力化率
供給側と消費側に差があるのは発電効率に余地があると考えられます

電源構成とは


電源構成は、どういった発電方法でどれくらいの発電量を得たのかを表すものです。エネルギーミックスとも呼ばれています。

2017年の電源構成では、再生可能エネルギーが16%です。これは日本で作られる電気の16%が再生可能エネルギーによって発電されていることを意味します。

【2030年 目標とする電源構成】
石油:3%
石炭:26%
天然ガス:27%
原子力:20〜22%
再生可能エネルギー:22〜24%

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