ブックレビュー「流れのふしぎ」流体力学を直感的に理解する本

流れのふしぎ
著者 石綿良三、根本光正
2016年4月1日

学校で学ぶ流体力学というと、式を解いて定量的に答えをだす学問という印象が強いですが、本書は流れという現象の本質を捉え、その意味を理解できるように構成されています。

飛行機が飛ぶ原理や、船が浮かぶ原理、ゴルフボールは平滑な球よりも何故抵抗が小さいのかなど、実際の流体の流れをイラストを多く使用し分かりやすく、直感的に理解できるようになっています。流体力学のを学ぶ初心者や、実際に仕事で流体を扱っている人にもおすすめです。



  • 高層ビルの上層階に設置された水槽が建物の風揺れを打ち消す。
  • 空気にも質量があり、ジャンボジェットの機体内部には約2トン分の空気がある。
  • 渦には自然渦と強制渦の2種類あり、台風はそれらの組み合わせ渦のため中心に近づくほど風が弱まる。
  • ゴルフボールは表面の凹凸(ディンプル)が周囲の空気を巻き込むため、空気抵抗が少なく飛距離が伸びる。
  • 船のスクリューを速く回しすぎるとキャビテーション(水の沸騰)によってスクリューにダメージを与える。