勉強の技術 / すべての努力を成果に変える科学的学習の極意
著者 児玉光雄
2015年11月25日
単にがむしゃらに勉強するだけではなく脳科学を理解して勉強する方が効率的。頭の良さは先天的なものでなく、脳の力を活用している人だ。という主張のもと、脳の仕組みや勉強の方法などが具体的にまとめられています。
脳を化学的に解明するというよりも、勉強方法などすぐに実践できるようになっているため勉強法に悩んでいる人にもおすすめです。本書にはたくさんの勉強法やトレーニング方法が記載されていますが、ずべて実施する必要はなく自分に合ったものを日々の生活の中へ取り入れていけば良いと思います。
脳についての知識はなくてもスッと入ってくる内容ばかりですが「美しい脳図鑑」や「記憶力を強くする」などを併読すればより理解が深まると思います。
- 海馬という脳の器官に新しい情報が蓄積され仕分けされる。必要な情報のみ大脳皮質へ保管される。
- 記憶には、短期記憶と長期記憶がある。いかに長期記憶へつなげるかがカギとなる。記憶した事柄を頻繁に出力する(復習)ことが大事。
- 脳内に”0波”が出力されている状態で勉強するのが効率的。 0波がでる環境を構築するべき。覚醒レベルを最適にする。勉強前に瞑想することも有効
- 無理のない 実現可能な計画。 勉強時間の管理がポイント。睡眠時間を減らすのは脳科学的にNG。むしろ睡眠前の時間を有効に活用するべき。
- 「メタ認知力」を高める。 視座を上げ、一段上から自分を見て自身の行動をチェックし、必要に応じて修正する。
- 脳をバランスよく活性化させる。 右利きの人は、左脳を優先的に使用しているため、右脳の活性化が不足している。 天才と呼ばれるダヴィンチやアインシュタインは両利き。全脳思考している。